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恋人達の夏〜被害者編〜 |
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とある昼下がり。 マーガスはシェスターに呼ばれカフェに呼び出され、延々とシェスターの愚痴を聞かされ続けていた。
「確かに気持ちが分からないわけじゃないんだよ。 一気に喋り水を飲む。
「ヤマトナデシコ…。」 あれは女の子のことをいうのではないだろうか…。
「そうだろ。マーガスもそう思うだろ。憧れてたんだよ、ヤマトナデシコってのにさ!それなのに。」 目の前に注文の品が置かれ、言葉を止め食べ始める。
「シェスター、ヤマトナデシコは女の子を言うんじゃないか?」 「気に留める箇所はそこなのか!違うだろう!」 「確かに…。」
「まあ、百歩譲って怖がっていた若林は良いよ。 でも、シュナイダーの奴はどうだよ! あいつ、頼られてるのを良いことに誓いのキスまでして!
「要するに羨ましいと?」 「違う!シュナイダーだけ殴り蹴り飛ばして代わろうとは思ったけど問題はそこじゃない。」
何気に気に入ってるな、若林のこと。少々聞き疲れてきたマーガスは呆れ半分でそう思う。
「何が可笑しいんだよ!実行する前にシュナイダーの奴、さっさと若林抱き上げて逃げて行ったよ。敵前逃走なんて皇帝がすることなの?行き場所?そんなの聞くまで無いじゃない。ご想像の通りだろうね。」 コーヒーを啜る。 「災難だったな。」 「災難?」 ぎろりと睨まれる。 「災難だって!ここまでは災難のうちに入らないよ。」
ダン!
カップを強く乱暴に置く。 「その後のカルツのことを言うんだ、災難って言うのはね。あの保護者、目が覚めたら『ゲンさんは?』って娘の心配して。」 「娘って…。」 「若林だよ。そんなこといちいち言わせるなよ。 な・ん・で、おれまでつき合わされなきゃいけないんだ! 一晩中町のラブホ探しまくったんだ。 その太陽が昇ってくる方角から居たんだよ、シュナイダーたちが! あのときの感動というか安堵というか今まで感じたことの無い感情の高まり。
周りが見えないくらいに興奮している友になんと言って言いか分からず言葉もかけられない。 しかし、心底自分でなくて良かったと思う。 これを教訓に色々とあの三人との付き合い方を考えようと誓うマーガスだった。
…End… |
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お礼コメンツ |
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いのぽんさまから頂きました、「恋人達の夏」後日談v いのぽんさん、楽しくテンポの良いお話をありがとうございました! |
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