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食堂事件簿〜前編〜 |
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昼食時の食堂。
少し前に時間を戻ってみよう。
若林は普通に昼食を済ませトレーを片付けようと歩いていた。 残っていたお茶を頭からかぶったものの若林は無傷だった。 「シュナイダー、大丈夫か?」 自分の下にいる男に声をかける。 「口、切ってる。悪い!」 わずかに唇の端に血が滲んでいる。 「舐めておけば良い。気にするな。」 言われなければ気付かない程度の傷で相手を傷つけては何にもならない。 「本当?悪かったな。」 ペロと傷を若林が舐めた。 非常にやらしい。皆が注目し息を潜めつつも心の中で突っ込みまくっていた。
「ゲンさん。自分で舐めるってことじゃ・・・。」
ぽつりと食堂中の人間が思っていたことをつぶやくカルツ。
「へ?」
たっぷり秒針が一周するくらい間をおいてから自分がしたことに気がついた彼の行動は早かった。 かぶったお茶が蒸発するくらい顔を熱くし散らばっていた食器を回収してカルツに託し「オレの馬鹿〜!!!」と絶叫に近い声を上げマッハで食堂を後にした。 残されたシュナイダーも負けずに早い行動だった。 「汚れたからシャワー室だ。二人とも午後は出ん。」 言い放つと光速で若林を追う。
二人がいなくなった食堂は賑わいを一瞬取り戻した。 「シャワー室で始めるのか?」 「後で行ってみるか?」 「オレもまぜてくれないかな。」 などなど・・・。にやけた顔で会話していた連中が仕事人の楊枝で倒れるまで賑わっていたのであった。
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