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約束 |
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恋人として付き合い始めてすぐの頃、妹に恋人として紹介したいと若林に告げたら真っ赤な顔をして反対された。 自分の誕生日の時にはメールが1通。 それなのに妹マリーの誕生日は…。 家に花が送られてきた。 プレゼントも届いた。
この違いは何だー!!
オレのときはメールでたった一文のみだったんだ。それなのにマリーの時は花にプレゼントに電話。 マリーは家庭環境もあって<おしゃま>だ。 更に若林はマリーのお気に入りである。 若林がいくら子供っぽいとはいえマリーの同級生の男の子より背も高ければ力もある。 つまり、<子供みたいで可愛くってでも大人で格好良い素敵な人>がマリーの若林評価なのだ。 若林にしても可愛いマリーに好かれて悪い気はしないだろうし、彼は悪意に敏感で攻撃的で好意には素直で一度受け入れた相手には甘い。
次の日、マリーに恋人として紹介したいと告げたら以前と同じく真っ赤な顔で半泣きで首を大きく横に振り続けていた。 そうしてようやく貰った返事は。 「マリーちゃんはまだ子供だから今すぐじゃなくて、マリーちゃんが14歳になるまで待ってくれ。」 子供と言うがお前との会話はどちらが年上が分からないこともあるんだが…。 「…その…恋・というか…愛というか…そういう…のが分かって…、オレが…お前のこと、本気だって…。その…。」 どんどん声は小さくなっていったが、はっきりと聞こえた。 「あと×年後か…。気が変わるって事も…。」 たとえ若林が別れたいと言ってもオレは認める気もないのだがその間に別れるかもしれない。 「女の子って<おませさん>が多いからちょっと早くなるかもしれないけど、とりあえず14歳。」 欠片も別れることは考えていない若林。
参った…!
つまらない嫉妬していた自分が恥ずかしい。 「何笑ってんだよ。兎に角、×年後だからな。」 「ああ、約束だ。」 笑顔の恋人に手をつかまれた。 「約束な。」 小指と小指を絡ませ歌いだした。 「指切り。日本式の約束。」 わけが分からず呆然と彼を見ているオレが可笑しかったのだろう。 「それじゃ…。」 目をつぶる事もいつも若林がいう心の準備もさせない突然の触れるだけのキス。 「…ドイツ式?」 戸惑いながらも聞いてくる。 「いや、世界共通で恋人限定の約束の仕方だ。」 まじめな顔で言ってやる。 「そうなのか…?知らなかった…。」 呆然と呟く彼にまじめな顔を作るのが難しくなってきた。 「知ったところでお前からは?」 我慢して作った顔のまま促す。 「ええ!」 後ずさりしなくても良いだろう。 「約束するんだろう。」 「約束…だから、だぞ…!」
マリーに告げる×年後までに彼はこの小さな悪戯に気が付くのだろうか?
…END… |
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お礼コメンツ |
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| いのぽんさんから頂きました、かんわいいシュナ源!! いつもありがとうございます〜(涙) 相変わらず若林くん大ッ好きなシュナも微笑ましいし、ゲンゾー大好きvなマリーも可愛いし、若林くんと電話するシュナ両親も素敵だし、また騙されてる若林くんに至っては言葉にならず! 私、こっそりマリーがらみのシュナ源好きなんですよ〜。 絡みって言ってもどろどろした三角関係んじゃなくて、マリーが若林くんをお兄さんのように慕ってる、それみてシュナが複雑、っていう関係がね!大好きなんス! 家族ぐるみが好き〜!(コレは海城木静にも繋がるな) ホント、良いもの見せて頂きました…!(目頭を抑える) いのぽんさーん!ありがとうございます〜!! |
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