|
料理上手? |
|
|
「若林が料理できる?!」
「何だ、その疑った目は。」 「絶対メイド雇ってるもんだと思ってた…。」 「意外…。」 「皿出すだけじゃだめなんだぞ。」 「味見も入らないぞ。」 「温めるだけも入りませんよ。」 「お湯入れるだけもだよ。」 「お前ら、人を何だと思ってるんだ…。」
好き勝手言われている発端は葵の姉が彼氏に作った料理が元でフラれたと笑えるが悲しい話からだった。 そこから 「恋人にするなら料理が上手いほうが良い。」 だの 「煮物上手に作れればポイントが高い。」 だの 「エプロンは欠かせない。」 だの 「多少の不細工さはカバーできる。」 だの 「見た目ヤバイやつは出来ないと。」 と世の女性陣を敵にするような発言が続く中坊ちゃん育ちではあるが数年前から一人暮らしを始め家事をこなす若林が「自分で作れよ。」とお茶を飲む途中で呟いた。
その発言を拾って騒ぐのは石崎に決まっている。
「そんなこと言って出来んのか、若林?」 明らかに揶揄が含まれた言葉にあっさりと乗り湯飲みをテーブルに置く。 「一人暮らしで出来なきゃ飢える。」 「お手伝いさん雇ってないんですか?」 「自分で出来ること人に頼めるか。」 そこから冒頭のように好き放題言われ脱力した若林だが日向の一言にカチンときた。
「腹が減ってりゃなんでも喰える。」
またそれに同意する人間の発言は火に油を注いだ。
「不味くても自分一人で喰うんだろうし。被害は無いな。」
そういうお前らこそ何でも喰いそうだぞ、日向、若島津。その場にいた全員が思い、発言する前に若林が反応した。 その反応の速さはさすがS.G.G.K。フィールドの隅々まで響くあのでかい声で
「食べさせた奴らに『嫁に来い』って言われたこともあるんだぞ!!」
と瞬間冷却の呪文を唱えた。 ぴきーん。その場は凍りついた。若林はあくまでも事実を述べただけであり自分の発言の意味があまり分かっていないがこれで静かに食後のお茶が飲めると安堵した。 しかし、この呪文は冷却効果の後恐ろしい反作用もあった。
「誰に言われたの!?」 「何人に言われたんですか!?」 「返事はどうした!?」 「なにもされたりしてませんね?!」
解凍したチームメイトにしがみつかれ身動きの取れなくなるという恐ろしい反作用が…。
おまけ その後、質問に律儀にも全て答え「オレ達にもご馳走しろ!!」と迫られ作った結果。 若林は憎まれ口を叩いていたはずの奴にも「嫁に来い」と両手を握られながら言われた。
「好きな子ほど苛めたくなるなんて子供だね。」
リベロとGCが空手キーパーを睨みながら徐々に室内の温度を下げていた。 更に余談だが、森崎をはじめとする修哲連中は「婿に行きます!」と全員で夕日に向かって叫んでいたそうだ。
…End… |
|
|
お礼コメンツ |
|
|
いのぽんさんから頂きました〜! 素晴らし文を、ありがとうございました! |
|