* あまったれ *

 
 

 

「ちょっと……席を外すぞ。」

「うん?」

 

保護者である見上がいないのを良い事に若林宅で行われていた酒盛りの最中、シュナイダーが口元を押さえて席を立った。
よろよろとドアに向かうシュナイダーの辛そうな背中を、若林が珍しい物を見るかのような眼差しで見送る。
滅多に酔わないシュナイダーが気持ち悪くなるほど飲みまくった理由は簡単。
それを存分に分かっているカルツは、堪えきれずに思い切り笑い出してしまう。
2人になった若林の部屋に、しばらくカルツの大きな笑い声が響き渡った。

「シュナイダーめ、とうとう潰れたか。全く、ピッチ早すぎだぜよ〜。」

一頻り笑って、手に持ったジョッキビールを一気に煽る。
その様はどうみてもビアガーデンでビールを飲む、サラリーマンそのもの。
14そこらの少年の仕草には到底見えなかった。
しかし、本人は気にしない。だから、若林も気にしない。

「確かに結構飲んでたよな〜。」

そういう若林も、カルツほど見事な飲みっぷりではないが、さっきから結構な量のアルコールを摂取していた。
そのせいか、いつも鋭い眼光を称えている両の目はとろんと半分瞼が落ちてきていて、覗く瞳も鈍く揺れている。
紅潮した頬が何よりも雄弁にその事実を物語っているだろう。
動作もひどく緩慢だ。瞬きすらゆっくりと時間をかけて行われる。

「そんなに得点王嬉しかったのか?アイツ。」

珍し。

ポツリと零して、また、若林は自分のグラスに口をつける。
今日の酒盛りは、とある大会で優勝した自分たちへの祝賀会でもある。
シュナイダーは得点王に輝き、若林も無失点と言う記録を打ち立てた。
ちょっとくらい羽目を外しても平気だろうと、見上の留守につけ込んで、若林の部屋に3人はそれぞれアルコールを持ち込んだと言うわけだ。
もう気心の知れた仲だから、遠慮なんて文字は存在しない。
3人とも飲みたいだけ飲んで、食べたいだけ食べ、喋りたいだけ喋りまくっていた。

ぽけっとした様子でまだシュナイダーの消えたドアを見つめている若林に、カルツは吹き出す。
口の中にビールが入っていなかったのがせめてもの救いだ。
げほげほと咽るカルツを若林が不思議そうに眺めていた。

「なに?」

「いや…しかしゲンさん、それは勘違いってもんだぜ。シュナイダーのアレは嬉しいから飲みまくってるんじゃない。自棄酒だぜよ。」

「自棄酒ぇ〜〜〜??」

なんで、と心底分からないと言った風に驚いている若林に、カルツは苦笑いを浮かべる。
理由を言っても、この鈍い少年には理解できなさそうだ。
けれど、それはそれで面白そうなので教えてやる。

「酒が入った勢いついでに、ゲンさんが日本とかツバサの話ばかりするから―――…。」

ニヤニヤと笑いながら、わざとらしくそこで切る。
もちろん、その後に続く言葉は「勝手に嫉妬して、勝手に自棄酒している」だ。
あんなに分かりやすいヤキモチの妬き方もそうないだろうに、と思うカルツとは逆に、若林はのんびりとした仕草で首を傾げる。

 

「ふぅん?」

 

―――あぁ、やっぱり分かってねぇや。

 

困ったように表情を崩すカルツに、若林はまたゆっくりと反対側に首を傾げるのだった。

 

 

一方、許容量を超えたアルコールを摂取して死にそうになっているシュナイダーは、トイレの前で自己嫌悪に陥っていた。
全くもって情けない姿である。
とてもじゃないが、チームメイトや彼を「皇帝」と崇め奉っているハンブルグ市民には見せられない。
そんなシュナイダーは身体の中に入ったアルコール分を吐き出すかのように大きなため息をつき、壁に体重を預けて、ずるずると座り込む。
そうすると体育座りのような体勢になって、ますます気分が落ち込んだ。

(…我ながら情けない。)

若林が母国とその友人達を愛してやまない事くらい分かっていたはずだ。
今更それに対してどうこうとヤキモチを妬く意味などないことも、先刻承知のはず。
それなのに、若林の嬉しそうな顔を見るたびに、胸の奥に詰まったどす黒いものが質量を増してシュナイダーの胸を押し潰す。
それを振り払おうと、ひたすら飲みまくった結果がこれだ。
情けないにも程がある。
馬鹿みたいだ、とまた大きなため息をついて、シュナイダーは俯いた。

 

……どのくらいそうしていたのだろう。

 

おそらく時間はそんなに経っていないはずだ。
腕時計に目をやると、若林の部屋を出て20分といったところだった。
そろそろ帰らないとカルツに何だかんだとからかわれる。
…いや、もうからかわれる要素は多分に出来ているのだけど。
いつまでも冷たい床に腰をかけて、冷たい壁にもたれかかっていると、覚めていく頭の方とは別に、心が凍えてしまいそうだ。
意を決して、シュナイダーは立ち上がる。
動くと、胃の辺りがまだ気持ち悪かった。

と、ちょうどその時に若林の部屋の扉が開く。

中から出てきたのは若林本人。
酔いが回ってきているのか、はっきりとしない自分を覚醒させるようにふるふると幾度か頭を振って、ゆっくりと廊下に足を踏み出す。
そして予想しなかった出来事に呆然と廊下に立ち尽くしているシュナイダーを焦点の合わない視線で捕らえると、若林はにこりと笑った。
その笑顔は、シュナイダーに眩暈を起こさせるのに十分で。
酔っ払いの笑顔は胡散臭いけれど、惚れた相手が作る笑顔はいつでも眩しいものだ。
思わず、手を伸ばしそうになる。
しかしそんなシュナイダーの心理を察することもなく、若林は今まで浮かべていた可愛げのある笑顔を更に歪めて、にやりと笑んだ。
そして、突然ケラケラと大笑いを始める。

「なんだ生きてんじゃん!カルツが外で死んでんじゃねー?とか言うから確かめに来たのによ〜!」

遠慮なく酔っ払い笑いをする若林に、今度は違う意味で眩暈を覚えるシュナイダーだった。

 

「…お前は野次馬根性で俺の様子を見に来たのか?」

少々うんざりとして言うシュナイダーに、若林はぱちくりと瞬きした後、眉間に皺を寄せて心外だと憤慨してみせる。

「何だよ、出てってから随分帰ってこねーし、心配で見に来てやったんじゃんか!可愛くねぇヤツ!」

ぷいっとそっぽを向いてしまう若林に、シュナイダーは不謹慎ながら思わず吹き出しそうになってしまう。
酒が入っているせいか、仕草がどうも子供っぽい。
いや、まだ子供と言えば今だって十分に子供なのだろうけど。
普段の若林からは想像できない姿に、長男の血が騒ぐ。
聞けば若林は末っ子だというし、放っておけないと思うのは、やはり下の姉妹を持つ者の自然の摂理か。
「悪い」と若林の機嫌を取り始めるシュナイダーの吐き気は、もう収まっていた。

「で?お前本当に大丈夫なのか?」

眉間の辺りにまだ怒りの残骸を残してはいるが、若林の機嫌は治ったようだ。
優しい気遣いをくれる。
嬉しくて調子に乗りたくなるが、乗って良い目にあった試しはないので、シュナイダーは軽く頷く程度に留めた。
そっか、と安心して微笑む若林の笑顔はやっぱり眩しい。
本日3度目の眩暈を味わうシュナイダーは、ただいま小さい幸福を噛み締めていた。

しかし、その動作は若林の表情を曇らせることになる。

(シュナイダーのヤツ、やっぱりまだ気持ち悪いんじゃねぇの?俯いて動かねぇし。)

相変わらず見当違いも甚だしいことを思って、若林はシュナイダーの体調を案じる。
カルツの言う通りなのだとしたら、彼がここまで飲んだくれる原因を作ったのは自分だ。
どうしてか良く分からなかったけれども、自分が日本のことを話すとシュナイダーの機嫌は悪くなるらしい。
これからは極力話さないようにしようと、若林はこっそり胸に誓った。
誓った後で、元気のなさそうなこの男をどうするかと思案する。
とりあえず介抱するのは義務だよな、と自分ひとりで納得して、部屋に連れて行くのが優先とばかりに、まだ幸せに浸っているシュナイダーの腕を思い切り引く。

その行動にシュナイダーが驚いた。

「な、何だ?」

腕を離し、平静を装いつつも、シュナイダーの声はどもっている。
動揺がありありとその顔に現れているのを、若林はお得意の勘違いで「やせ我慢がばれて気まずい」と解釈した。
そして。

「まだ気持ち悪ぃんだろ?寝とけよ。」

殊更に優しく言ってやる。
意地っ張りに何かを強制するときは、下手に怒るよりもこの方が効く事を若林は良く知っていた。
それは自分も意地っ張りだから。
どこか似ているシュナイダーになら、この方法は有効だろうと踏んでのことだ。
やはり、シュナイダーはおとなしくなる。
ずるずると引きずられるままおとなしく付いてくるシュナイダーに、若林はにんまりと満足の笑みを浮かべた。

 

 

「おー皇帝生還か?」

部屋に入ると、カルツが茶化したように笑う。
若林も「シュナイダーのヤツ、死んでなかったぞ!」と笑いながら、そんな言葉を彼に投げつける。
酔っ払いは何をしていても楽しいらしい。
もっとも、この場合カルツは酔っ払ってないので、酔っ払い「同志」にはならないが。
酔っているのは若林だけで、だから彼の行動が支離滅裂なのも、アルコールのせいと言うことにしておいてあげて欲しい。
シュナイダーを「介抱しなくては」と思い込んでしまったのも、本来の彼の性格からすると有り得ないことなのだが、酔っている今はそれが当然だと使命感に燃えている。
普段の若林なら、「勝手に酔って勝手に潰れたんだから、勝手に死んでろ」とでも思うだろう。結構ひどい。
さて、使命感に燃えている若林は、廊下から引きずってきたシュナイダーをぺいっと自分のベッドに投げつけて、荒っぽく布団を被せてやる。
とてもこれから介抱してやろうという態度とは思えない。
事実、ベッドに投げられたシュナイダーは軽く頭を打ち、頭痛を酷くさせていた。
くるくると回る世界は、先ほどまで収まっていた吐き気をシュナイダーに思い出させる。
若林のベッドに寝ているのだと思えば少しは気分も晴れると言うものだが、如何せん、引きずられた上に投げつけられたので病状は悪化の一途を辿るばかりだ。
さっき廊下での優しい声に甘えるのではなかった。
やはり若林に甘えようとするとろくでもない結果を招く。
泣いてやろうか、と思うくらいに、今のシュナイダーは切ない気分でいっぱいだった。

「ゲンさん、シュナイダーはそんなに具合よくないんか?」

いまだビールを飲みながら、カルツがのほほんと若林に尋ねる。
帰ってきていきなりベッドに寝かすというのは、それだけ体調が悪いと言うことなのだろうか。
―――などと、カルツが考えるはずもない。
面白半分に尋ねただけだったりする。
薄情な幼馴染を持って俺は不幸だ、と頭まで被った布団の中でシュナイダーはこっそりぼやいた。

「あぁ、多分なー。お前によると、コイツがこんなになったのは俺のせいなんだろ?だったら治るまで看病してやるさ。」

「ほーそれはそれは……。」

シュナイダーが寝ているベッドの隅に腰を掛ける若林は、どこか嬉しそうだ。
へにゃ、と普段浮かべないような、面白い笑顔を浮かべている。
それを見てカルツの口元に、堪え切れなかった笑みが零れた。

(あーあ、今のゲンさん、希少価値な笑顔浮かべてんのにな〜。一番見たがっていた本人は布団の中か。)

面白いからいいけど。

ぐびり、と最後の一口を飲み干して、カルツは早々に若林宅を退散する。
見送る若林はまた無意味に笑顔を作り、シュナイダーは布団から顔も出さなかったというが、それはそれ。
酔いを覚ましながらの帰り道、思い出し笑いを押さえるのに大変労力を使ったとは、カルツの後日談。
彼は彼で、今回の飲み会を相当楽しんだらしい。

 

 

そして、部屋に残された二人はといえば。

 

シュナイダーは情けなさで布団から顔も出さないし、若林はテーブルの上を片付け始めるという酔っ払い特有の行動に入っていた。
しかも片付けながら残っているアルコール類を平らげている。これでは酔いは収まるどころか酷くなるばかりだ。
図らずも、妙な空間がそこには出来上がってしまった。
しかし酔っ払い同志にその空気が読めるはずもなく、若林が布巾でテーブルの上を綺麗にし終わるまで、その空間はしばらくの間続いたのだった。

すっかり掃除を終えた若林の興味は、今度は寝ているシュナイダーに移る。
布団をすっぽりと被っているため、見えるのは彼の跳ねた金色の髪の毛先だけだが、若林にはそれで十分だった。
別に顔を見たいわけでもなし。
シュナイダーが寝ている自分のベッドに背を預けて「おーい、平気か〜?」と声を掛ければ、その毛先がこっくりと動くし、看病がしたいだけの若林には布団の中の住人の姿形が見える必要は全くなかった。
はっきり言って、看病の意味がない。

しかしやはり酔っ払い。
誰か構ってくれないと寂しいらしく、しきりにシュナイダーに声を掛ける。
「おい」とか「何かして欲しいことねぇ?」とか「なぁなぁ」とか。
本気で具合の悪いシュナイダーは静かに寝かせてくれ状態なのだが、若林がそれを許してくれない。
初めは無視を決め込んでいたシュナイダーも、あまりにしつこいそれについに切れて、がばっと上半身を起こす。
「静かに寝かせろ!」と開きかけた唇は、しかし、その音を発しなかった。
やっと自分の呼びかけに答えてくれたシュナイダーに対して、若林がにっこりと笑って見せたから。

眩暈、本日4度目。

 

「喉とか渇かね?水でも持ってこようか?」

一応気遣いらしい言葉を掛けてはくれるが、何故か終始若林は笑顔だ。
にこにこと出血大サービス中。
その笑顔が怖くて、シュナイダーは首を横にふり続けるしかなかった。
下手に台所なぞに送った日には、何をやらかすか分かったものじゃない。
自分の身を守るためにも、若林の家を守るためにも、シュナイダーは彼に甘えないことに決めた。

しかし、いくら断られても若林は諦めない。

シュナイダーのために何かしたくてたまらないらしい。
楽しそうに何かして欲しいことはないかと尋ねてくる。
しばらくすると、いい加減面倒臭くなって、シュナイダーはそれに応えてやることにした。
酔っ払いはこれだから、とうんざりと言うシュナイダーも立派な酔っ払いではあるのだが。

「若林。」

「ん?」

「ここにいろ。」

頼むからそんなふらふらな状態で徘徊するな!とは心の声。
大事なGKが怪我でもしたら事だ。
とりあえずの要求はそれ。
言った後で、またぐるぐると回りだしそうなシュナイダーの視界に、若林の嬉しそうな顔が映る。
「おう!」と無駄に元気な返事をする若林は、やはり無駄に楽しそうで、逆に、シュナイダーは無駄に疲れるのだった。

答えてもらって、しばらくはその場におとなしくしていた若林だったが、暇になってまた自分に背を向けて寝ているシュナイダーに話し掛け始める。
少しはマシになったとは言え、まだまだシュナイダーの体調はよろしくない。
あまりにしつこいのでおざなりな返事くらいは返してやるが、それで酔っ払いが満足するわけはなく、最後には「何か言いつけてくれー」とシュナイダーの布団を引っ張り出す始末。
看病したいという気持ちは分かるが、これではシュナイダーの具合は良くなるどころか悪くなるばかりだ。
我慢に我慢を重ねていたシュナイダーも、さすがにイライラと眉間の皺を深くしていく。
しかしそれに気付こうともしない若林は、幼子にするようにシュナイダーの肩をポンポンと叩き始めた。

 

「なぁ、どうしたら具合が良くなるんだ?シュナイダー?」

「……お前が静かにしてればそれでいい。」

「えー?つまんねー。」

 

つまらないってアンタ。

 

酷くなる頭痛に耐えながら、シュナイダーは心の中でツッコミを入れる。
良く分かった。
若林は「自分が人のために何かをしている」行為を楽しみたいのであって、病人本人がどうなろうと知ったことではないのだ。
一番厄介な相手につかまったものだとシュナイダーはこっそりため息をつく。
どうも逃げられそうにない。

「なぁ、シュナイダーってば。」

酔っ払いは相変わらず肩を叩いてくるし。
だったらこっちも真面目に相手をしてやることなどないのだ。
適当にあしらっていれば、若林はそれで満足するのだろう。
だから。

「…そうだな、キスでもしてくれれば治るんじゃないのか?」

ヤケクソ気味に呟いた言葉は、意地悪と願望が入り混じっていて。
それを聞いた若林がキョトンとしているなどと、背を向けているシュナイダーには分からない。
しかし、シュナイダー自身も、きっと自分が言った言葉の意味をあまり理解できていない。
若林よりはマシだが、シュナイダーも立派に酔っ払いなのであった。

 

(これで静かになるだろう。)

お堅い若林が軽々しくキスなどしないということをシュナイダーは知っている。
こっちにきて一年半ほど経つが、彼が挨拶でも自分からキスをしているところをシュナイダーは見たことがなかった。
多分戸惑っているのだろう。
だから確信犯でもあったのだ。
甘えるフリで突き放す。そう難しいことではなかった。

―――はずなのだが。

シュナイダーは失念している。
ただいま若林は良い気分絶好調なのだということを。
おそらく「恥」とか「照れ」とかそういう部分の感情が欠けている。
楽しければそれで良いし、シュナイダーが良くなるのならそれは願ったり叶ったりだ。
故に、躊躇う理由などない。

 

若林はぺたりと床に座っていた身体をぐっと起こして、青白くなりかけているシュナイダーの左頬にひとつキスを落としてやる。

 

「!!」

瞬間、シュナイダーの顔色は青から赤に変わる。
不意打ちにどう対処して良いか分からない心境だ。驚きすぎて何も出来ない。
そんな彼に、若林はにこーっと笑う。
そして「治ったか?」とか子供みたいな事を聞いてくる。
いつもとは違い、上から覗き込んでくる笑顔に、シュナイダーは5度目の眩暈を自覚していた。

「シュナイダー?」

「…一回くらいで治るわけないだろう。」

「そっか?」

小首を傾げる若林にシュナイダーは次を要求する。
開き直ってしまえばこっちのものだ。
唇を重ねてきた若林を捕まえて、もっと深く口付ける。
逃げようとも応えようともしないのがちょっと面白くないけれど、それでもシュナイダーはご満悦。
頭痛なんてどこへやら。
これ幸いとばかりに、若林の口内を堪能する行為に没頭するのだった。

 

 

結局。

 

次の日帰ってきた見上が見たものは、何故かテーブルの上だけ片付いていて床にはゴミが散らかっている若林の部屋と、床に座ってベッドを枕にして寝ている部屋の主人と、ベッドの中で幸せそうに寝入っているシュナイダーの姿。
飲み会のことがばれて、くどくどと2人揃って説教を食らう羽目になるのだが、ぶすっとしている若林とは逆にシュナイダーは終始、どこか幸せそうな表情を浮かべていた。
見上が不思議に思うのも無理はない。
片付けの最中もシュナイダーは上機嫌。
何でそんなに機嫌が良いのか分からなくて、疑問符を飛ばしている若林のことも気にしない。
昨夜のことを、

「サッパリ覚えていない」

と若林が告白するまで、シュナイダーの天国は続くのであった。

 

 

 

…End…

* 言い訳後書き *

 
80000HITS踏まれた吹雪さんのリクエストで「甘えるシュナと仕方なく許す源」…
…って、
どこが!??
むしろ
じゃないですか氷水さん?
構想練っているときはですね、立派に病人なのを笠に甘えまくるシュナがいたはずなんですが、書いているうちに酔っ払いは若林くんの方に…!
シュナ、最後の方だけ甘えん坊です。でも若林くん普通に接してます(酔ってるから)
ちなみにヤッてませんよー(笑)多分途中でどっちかが眠ってしまったと思われます。酔っ払いだからね!
ところで酔っ払うとテーブルの上片し始める人っていません?私の友達結構多いんですけど。一般的なのかどうかは分からず…。
若林くんがテーブルの上だけ片して床を片さなかったのは、テーブルしか目に入ってないから。視野が狭いんです酔っ払い。
あーそしてカルツはギャグだとシュナと若林くんをからかうことが生きがいくさいです。とても楽しんでます!
私が乗り移ってます!(えぇ?)
しかし14そこらでこんなに飲んでいたら大変だと思うのですが…!
でも自分も飲んでたしな!(こんな飲んだくれじゃなかったけど)きっと大丈夫。多分。おそらく。
酔っ払った若林くんはきっといつも以上にテンション高い気がします。ひとりで楽しそう。笑顔出現率ほぼ100パーセント。
で、カルツはきっと酔いません。ビールよりポン酒の方が似合いそうなんて思ったのは私だけ…?
シュナは普通に強いと思われます。
無表情で黙々とビール一ダースとか軽く空けてるイメージ。でも許容量超えたらいきなりぶっ倒れるイメージ(どんなイメージだ)

こんなにお題と違うものを書いたのが激しく申し訳ないのですが…!!
こ、心意気だけでも受け取ってください!吹雪さんー!(逃!)