■左!!■


「左だ!」

自信満々に言った俺に、シュナイダーは呆れたように笑う。

「…違う。右だ。」

……マジ?

これでも方向感覚には自信がある方なんだけどな…。

港から家までの道順くらいどってことないはずなのに。

悔しがっている俺とは対照的に、シュナイダーは楽しそうだ。

…むかつく。

「ほら、それじゃ迷うだろう。素直に送られろ。」

「…仕方ねぇ。送らせてやる。」

「他に言い方ないのか?意地っ張りめ。…行くぞ。」

フッと苦笑を浮かべて、シュナイダーは先に歩き出す。

その後を俺は日本語でぶつくさ言いながらついていった。

 

俺の家につくと、せめてもの礼にとシュナイダーをお茶に誘ってみる。

もう夜も遅かったし、形式的に言ってみただけだったんだが、
シュナイダーの奴は何故か二つ返事でOKしてきた。

中で一服すると、流れ的に俺ん家に泊まることになってしまい、
シュナイダーに家へ連絡するようにと電話をさせる。

それから俺たちは、朝まで語り明かした。

珍しく饒舌なシュナイダーに引っ張られる形で会話は進み、途切れることはなかった。

結局ふたりともソファで眠ってしまい、起きたときに隣にいる顔に驚く始末。

 

 

……でも楽しかったな。

本人には絶対、言わないけど。

 

〜〜〜 Happy X'mas 〜〜〜

 

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